教える人

教師ドラマ「女王の教室」には
荒唐無稽なストーリー展開とか演出に大映ドラマの香りがする。
きっと時代が時代なら主演は伊藤かずえでナレーションは来宮良子となったんではと。


教師という輩との付き合いから遠ざかって久しいが
何気に通った学校が人より少し多かったので
色々と付き合う内に教師の良い悪いが少なからず解ったような。


高校時代自分にとって良い教師は大学合格の「その後」を示してくれた現代文の教師で。
悪い教師は受験マシーンを育成する事に躍起になっていた英語の教師だった。
おかげで現役時代英語の教師の選んだ学校は中退したが
現代文の教師を思い直して大学の国文学科に入学したら無事卒業したのである。


思うに教師とは多少脱線しようとも授業を消化しつつ
先達として「今のその先」を教えてくれる人間であって欲しいのだ。
生徒は今を生きているもののそこで生きることに精一杯になりすぎて
時として「今のその先」が見えなくなってしまうことがある。
そんな時に今のその先を伝えてくれる者が必要なのだ。


余談だが小山田いくの漫画作品にはそんな「今のその先」を伝えてくれる教師が必ずいる。
作品的には古いかもしれないが「今のその先」を伝えてくれる教師に恵まれなかった
あるいは恵まれていないという人はぜひ御一読を希望したい。